中国は、かつて帝国であり、今後も帝国でありつづけると考えています。

 1750年の中国(清帝国)は、世界のGDPの33%を占める大国でした。

1820年には、若干下がって、29%になりましたが、世界ナンバーワンの大国であり続けました。 


この後アヘン戦争でイギリスに敗れますが、それで経済が崩壊したわけではありませんから、経済大国であり続けました。

さて現在の中国はこの昔の世界帝国に復帰しています。

 なにしろ人口が日本の10倍ですから、経済力が10倍になる日がそのうちやってくるでしょう。

 そういう大国を隣国にもった日本はどうしたらよいのでしょうか?

 一番してはいけないことは、中国を敵視して、怒らせることです。

 中国の軍備と言うのは、日中戦争のような目に会わないための防衛的な動機から出発しています。

 もし日本が二度とあのような侵略はやらないという気持ちを示せば、日本を侵略するための軍事にはならないでしょう。

 もしかつての日中戦争を正しかった、今後も中国を滅ぼさなければならない、という日本人が多ければ、中国の軍事力は、日本をターゲットにするでしょう。

 こういう危険な隣国とどう付き合うか?というのが、日本の平和に取って最大の問題なのです。